目の前にいた犯罪者は紛れも無く恋人の剛だった。 黒い帽子にグレーのトレーナー。 剛の部屋着スタイルに間違いなかった。 どうして麻薬を……? 定期的に大金が手に入っていたのは麻薬の売買だったんだ…。 信号が青に変わり剛とは逆の方向にタクシーは走り出した。 「でも何でマフィアと剛君が繋がりあるわけ?篤さんに聞いたんだけど、あのシャブ扱ってるヤクザって颯斗さん達と対立している加賀組って言ってた。とにかく早く彼から逃げた方がいいって」 今までの剛の行動を思い出すと頭の中が混乱し目眩がした。