あぁ…またあたしは恋人に犯されるんだ――…。



今度こそお兄ちゃんに”汚らわしい妹”と思われるだろうな…。



どうせ、お兄ちゃんとサヨナラするなら笑って別れれば良かった――…。


お兄ちゃん
ごめんね―――。



目から零れ落ちる沢山の涙が枕を濡らす。



あたしは行為中、ひたすら瞼を閉じた。



あんな生き霊の欲求を満たしている姿なんて見たくもなかった。



まるでベッドに寝かされた人形になっていた―。