公園に着くと待ち合わせ時間を一時間も過ぎていて翔太の顔はいつもになく怒っていた。
「ごめん、兄貴に抜け出す時、見つかっちゃって」
「お前、誰をこんなに待たせんだよ!今夜はお仕置きだな!」
翔太は吸っていた煙草を地面になすりつけあたし髪を掴んだ。
「翔太、ごめんなさい」
必死の謝りも翔太の耳には届かず誰もいない公衆トイレに押し込まれ乱暴に服を剥ぎ取られ、この先の行動はよめたが、もはや抵抗する気力もなかった。
”愛する”という形はこんなもんなのかとただひたすら行為が終わることを祈った。
翔太は興奮しているのか早くも下半身をさらけ出しまるで獣のようだった。
お兄ちゃんへの腹いせで付き合ったとはいえ、初めは優しかった翔太に”情”のようなもんが芽生え愛しいとは思えなかったが好きになりかけていたのに…。
お兄ちゃん、ごめんなさい…
あたしは汚らわしい妹です
どうか、許してください
お父さん、お母さん
ごめんなさい…
彼の生暖かい感触が身体中に伝わった時だった。
「…のやろお!ぶっ殺してやる」
聞き慣れた声に体中電気が走った。
お兄ちゃん――…。


