百物語骨董店


「俺、ここにあったはずのハンバーガー屋で働いてたんです

でも、今日来たら

ハンバーガー屋のかわりにこの店があったんです」



あらすじを話すようにしか言えなかった



不思議なことばかり
…起こりすぎて




俺の慌て様とは
逆に


男はゆっくりと
口を開いた



「以前からあると

言えばそれは存在し

そこには無いと言えば

…何も無い」


言葉とは
不思議なものです



男は
笑った