浜辺につくも、長い沈黙が続く。
『…』
「…」
『…俺さ、』
いろんな気持ちが入り交じるなか、俺は口をひらいた。
『小さいころから苺李が好きだったんだ。』
苺李の一歩前を歩いているから、お互いの表情は見えない。
『…ねぇ苺李、』
立ち止まり、ゆっくりと苺李のほうを向く。
…幼いころから好きなんだよ、本当に。
何がきっかけとか
なんで好きになったかなんてわからない。
気づいたら好きになってたんだ…
『俺、苺李が好き。だから、諦めないよ。』
ザザ―――…ン
波の音を背に、俺は苺李を抱き締めていた。
『…少しだけ。』
俺が叶えたい小さな夢、残りは3つ。
1つは、
こうやって好きな人を
ぎゅっと抱き締めること…
「…コウタロウ…」
『…苺李大好き。』
もう1つは、
好きって気持ちを真っ直ぐに伝えること…
「…うん。」
本当は離れたくない。
本当は離したくない。
だけど……
……俺は覚悟を決め、言いたくなかったことを言葉にした。
『…玲のとこ、行ってきなよ。』


