12時まであと5分。



車から降りると、ダッシュで生徒会室へとむかった。




休日だから生徒はほとんどいない。




そーいや入学式の日、苺李とぶつかったんだっけ




つい最近のことなのに




いろいろありすぎて随分前の出来事に思える。








「12時ジャスト〜!ギリギリだね」




生徒会室の扉をあけると
パーンという音と同時に優翔さんが飛びついてきた。




床をみると色とりどりの色紙が落ちている。




どうやらパーンという音はクラッカーの音らしい。




「時間には余裕をもてよ、新人君」



生徒会長の席に座っている翔瑚さんが笑顔でそう言う。



『すみません、気を付けます。』



「ま、もう一人の新人ちゃんは遅刻だけどね。」




…もう一人?




もう一人って誰だ?




『あの、もう一人って…「遅れてすみません!!!」