かくれんぼをしていたあの時、
俺は木の後ろにかくれていた。
玲が車の中に隠れていることも知っていた。
しばらくすると
泣きわめく苺李の声が聞こえてきて、
驚いて見たら
男の人が二人いて、暴れている苺李を車の中に引っ張っていた。
俺は怖くなって足がすくんで……
ただただ見ているだけで、何もすることができなかった。
車は走り去っていき
俺は震えてその場から動けなかった。
そして玲からメールが来たとき
俺はハッとして
急いで家に戻って
メイドさんたちにそのことを知らせた。
俺は何もできなかったのに…
…玲は
苺李を助けたんだ。


