俺は突っ立ったまま泣いている苺李の手を引いて
ベッドに座らせた。



『…本当は苺李が思いだしてくれるまで言わないつもりだったけど、』



風でカーテンが大きく揺れた。



『俺、』



涙目で見つめてくる苺李が目に映る。



『小さい頃からずっと…




―――やっと






やっと伝えることができる。










『苺李のことが好きだった』





そして今も…