大きめの声でそうよぶと
ガバっと苺李がおきあがった。
気づいたようだ。
だけど苺李はこっちではなく
ベッドのカーテンをあけ、保健室の中を見渡している。
そりゃ、人が外にいるなんて思わないだろう
ましてや
ここ
2階だし。
苺李が首をかしげ、カーテンをしめてベッドに戻ろうとしたとき
「うわつ!?」
俺に気付いて驚いている。
「えぇー?!!」
慌てて窓をあけている苺李。
『サンキュ』
一言そう言って中にはいった。
「何やってんの!!?」
『追っかけられて逃げてた。』
「なんでそこの木にいたのよ!?」
『追っかけから逃げてて、たまたま登った木がそこの木だったんだよ。』


