俺は近くにあった木にのぼった。
木登りなんて、
小学生のとき以来だ。
「「玲様〜!」」
危機一髪。
木にのぼるのがあと少し遅かったら
見つかっていたに違いない。
しかもあんなに人数がいたとは…
てか、
さっきいた人数よりも
あきらかに増えてね?
『はぁ…』
まったく。
何してんだよ、俺も。
女子たちがいなくなって、
木から降りようとしたとき
なんとなく後ろをふりむいた。
『…あ』
ここ保健室じゃん。
保健室の中を覗くと
苺李が横になっているのが見えた。
……光太郎はまだいないみたいだな。
災い転じて福と成す
とはこのことか?(笑)
『苺李』
苺李をよぶが、反応がない。
聞こえていないようだ。
『苺李!』


