「……」


『……』









うん、今のはなかったことにしよう。





『苺李様、もうすぐで学校におつきになります。』






そう言ってミラー越しに苺李をみる。


ぽかんとした顔で俺を見ているが、笑顔でごまかした。



『はい、つきました。』



いつものとこに車を停め……


うわぁお。



なんだあれ。




「あの、若井さん…?」



後ろから恐る恐る苺李が俺の顔をみてくる。



さっきのことで周りが見えていないのか


外の様子に、苺李は全く気づかないようだ。



『どうしましたか?』




俺のことはもういいから。てか外やばいよ。



という気持ちをこめて笑顔でそう言った。




「い、いってきまっス」




『いってらっしゃいませ。』



いろいろと頑張れよ。







苺李が車を降りたのを確認し、ひかるから渡されたアレを準備した。