兄貴はなにしにきたんだ。


ひかるさんといい
兄貴といい


苺李のことばかり。


何をたくらんでるんだ。



ただでさえ
さっきの出来事が頭から離れないのに…




ガチャ



「れーい」



あー

うぜー



『光太郎、ノックしてから入れよ』



今コイツの顔を1番みたくなかった。


さっきの空き教室での苺李と光太郎の姿が浮かぶ。



「なんで俺をおいて先に帰ったんだよー」



『別に。お前んちの車もあったんだし俺が先に帰ろうと関係ねーだろ。』



「なんか玲、様子が変だけど?」



おまえのせいだよ。



「さっきのこと、聞きたい?」



『あ?さっきのことってなんだよ。』



てゆーのは嘘。


空き教室でのことを言っているのはわかったが


そのことには
触れたくない。



「とぼけちゃってー」



『は?なに言ってんの?てかトイレ』



またトイレをつかって逃げようとした俺。


光太郎の横を通りすぎ、部屋をでようとした。



「トイレ自分の部屋にあんじゃん。」



あ、やべ、そうだった。