『今、告白するつもりはなかったけどね』


よし、流れを戻した。



『今日が初めてじゃないけどね』



あ、余計なこと言った。



苺李は昔のこと覚えてないっぽいし、
こんなこと言ったら余計混乱するに違いない。


ま、いっか。


これで苺李も玲のことばかり考えずに
俺のことも意識するだろう。



「ちょっとまってよ。謎が余計に深まるんだけど。どーゆう意味?何その意味深な言葉と笑顔。」



玲の気持ちに気付きさえしなければそれでいい。



『さぁな。』



苺李は小さい頃、玲のことが好きだったのを俺は知っている。



「もう!」



だけど


10年ぶりに再開した今、ずっと想い続けてきた苺李を

玲には譲れない。



だから、苺李が自分の気持ちに気付く前に…




俺を好きになって