そっか、みんな苺李の正体まだ知らないんだ。



「みなさん、聞いてくださーい」


ざわついていた教室が
その声で静かになる。


「さっすが翔瑚」


翔瑚?



声のしたほうをみるとさっき苺李と一緒にいた、翔くんと優くんがいた。



ランチルームをでて教室に戻ったのかと思っていたから、ここにいることに驚いた。



にしても
間近でみても、男の俺でさえもすごくかっこいいと思う。



最後にあったのは10年前、翔くんも優くんも俺と玲のことを覚えていないようだ。