「聞き捨てならない」


語気を強めにして二人を睨む。


だが、二人はまったく気にする様子もなく、また「ねぇ」とお互いに同調するような返事をし合った。


「だって、リミット解除できないあなた。ただの人間でしょ?」

「しかも、おそろしく性格悪い人間じゃ」


おいっ。
おまえら、誰にケンカ売っているつもりだ。



「怖くないわよ、今は『ただの人間』のミカエルだもの」

「わしも、魂じゃから。『人間』のミカ坊主にやられるなんてありえんじゃろうなぁ」


『ただの人間』って、おまえら。



「リミット解除したら……覚悟しとけよ」



我慢してやろう。
そのときまで。


「やれる余裕があったらね」

「ま、そんな暇はないじゃろうな」



もういい。




口のうるさい同行者2名。



マリア復活後、制裁決定。