「副作用ってどのくらいですか?」

父が神妙な面持ちで尋ねてきた。


ガブリエルは顔をあげ、必殺のキラースマイルを見せる。


「一週間頂きます」

「「一週間!!」」


驚くのは当たり前だな。

どんな副作用だとツッコミたくもなる。


「一週間、ボクが責任を持って真理矢君の健康管理をさせていただきます。その後についてはその時に、もう一度お話をさせてください!!」


そう言って、再び頭を下げるガブリエルに正直圧倒されて。



『ミカ坊主、もう何も言えないのぉ』


隣で笑いを必死にこらえているクソジジィを睨みつける。




「わかりました」



短い沈黙の後で、父はそう言った。



「真理矢のことは先生にお任せします。ミハイル君の遠い親せきの方ということですし、信じます」



素直すぎるだろう、父殿。


「その後のお話も、その時にゆっくり伺いますね。今日は……ちょっと疲れてしまいましたから」