鈴木の家の前まで来てしまった。

いよいよ告白だ。


ピーンポーン

チャイムの音がやけにうるさかったのは
私だけかな。


犬のほえ声が聞こえた。

それと一緒に、
鈴木が出てきた。


「白崎、どうしたの?」

鈴木は、何のことかよく分かって
いないみたい。

「はい、これ。」

「・・・チョコ?」

「好きです!」

・・・言ったぞ!
振られちゃうのかな・・・・・?


「ん。どうも。」

鈴木はそう言って家に戻った。

って・・・返事は・・・?


「思いっきりスルーだよ・・・」

鈴木のことだからそういうことに
なるとは思ってたけどね・・・


明日、どういうふうに話したらいいかな。



その日は、なかなか眠れなかった。