嘘吐き



下が潤ったら、あとは簡単だ。


涼を受け入れ、私たちは一つになった。


私のうえで顔を歪ませる彼はやっぱり美しい。


絶頂に近づいてきた頃、突然涼が何か言いたそうな表情をした。


「どうしたの…?」


「里奈…



好きだよ…」


息を乱しながら耳元で囁かれる。
それを聞くと同時に私たちは果てた。