嘘吐き


「どうしちゃったの?」


「会いたかったんだよ…」


甘えた声でささやかれる。
体温が上がっていくのが自分でもよく分かった。


「ねぇ…
一個だけ、俺のお願いきいてくれる?」


「何?」


「里奈と繋がりたい」


何でこの子は断る隙を与えてくれないんだろう。

本格的に離れられなくなるって、知ってやってるんだろうか。


「いいよ…」


そう言うと同時に唇を塞がれた。