嘘吐き



「ねぇ、涼って何でそんなに優しいの?」


ゆっくりと歩きながら彼に尋ねた。


「優しくなんかないよ。
ただ、出来るだけ人は傷つけないようにしたいなって思ってるだけ。
あとは自分がしたい通りにしてる。
それだけだよ」



「少なくとも私にとったらそれが優しいの」



正直、そんな彼が羨ましかった。


「私ね、涼に会って少しずつ変わるのが怖かったんだ。
でも、今はそれが嬉しい。
…ホントにありがとね」


何故今私がこんなにも彼に心を開けているのか、不思議でしょうがない。



「うん…俺も嬉しいよ」


でもそんな自分を見て、涼が喜んでいるんだから何にも問題ないよね?


今日くらいは。