嘘吐き



「ちゃんとあいつにはもう里奈には手を出すなって言っておいたから。
もう大丈夫だよ。

あとさぁ、これ以上謝られたくないんだけど」



その直後、謝りかけて口をつぐんだ。


ごめん
それが言えないなら…





「ありがと…」



心からのありがとうを伝えよう。




「どういたしまして。
ねぇ、早く帰ろう?」


相変わらずの優しい笑顔。


「うん。
帰ったらすぐ手当てするからね」




手をつなぎ、家路についた。