「やばい、めっちゃ美味しそう」


バカみたいに涼のテンションが上がっている。


「まあ食べてから確認して。
テーブルまで運んでくれる?」


「はーい」


良いお返事が返ってくる。
そしてテーブルの上には2つのオムライスが並べられた。


「お利口さんね」


「ペットじゃないんだから…」


調子にのって頭を撫でてやると、恥ずかしそうにして手を払われた。


「おもしろーい」


あたしがくすくす笑っていると、とても穏やかな笑顔でその様子を見られた。


「どうかした?」


「いや…
実は結構笑うんだなって思って」


そう言って涼も笑った。


たしかに意識しなかったけど、ここ数日間彼といるとよく笑ってたな、私。