セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―

少し違和感のある光沢の
黒いロング


長い手足



「大丈夫です。こちらこそ…」


女の子はチラシを集めながら言って


私の方を
フッと見る


少しトビ色の瞳…


私はその瞳に
見覚えがある




「なんで…


…ハル」



それは

ハルだった