セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―

放課後
今日もハルをさけるようにはやめに校門をぬけた


ハルなら
なんとかすると
言い出しかねない


さすがに女の喧嘩に
巻き込めない



「はぁ」


気にしないけど
やっぱり気は重い



きっと
昨日の浜辺でのことを
見られてしまったに
違いない



面倒なことになったな…


そう思いながら
歩いていると



…前にチホが
いた