セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―

次の日


何かが違った


教室に入った途端の
空気


「おはよう」


席の近いクラスメイトに声をかける


「……。」


…シカトかよ


視線を感じて
顔をあげる



…チホだ

チホが私をまっすぐに
見ている


ピンときた。私の嫌な予感が
当たったってわけだ



さすがに男子達も気配を感じているのか
いつもより静かだ


ハルが心配そうに私を見ていたようだが


巻き込みたくないから
あえて
ハルの方は見ないようにした