「こいつ
俺の女なんです
勘弁してもらえますか」


ケイ…
今なんて…?
なんて言ったの


ちぇっ

舌打ちをして
おじさんは
歩いていってしまった。

私はケイを見つめていた


「…ああでも言わなきゃあきらめそうになかっただろ?」



ケイは去っていく
おじさんの背中を見て
いる


「ごめん」


やっぱりそうだよね


「それとその
…派手な服

似合ってないから
やめろよ」


「ごめん…」


ほんっとに
私って馬鹿



「そんな格好されてたら心配で心配で
離れてらんないよ」



ケイが
照れくさそうに
私を見る



…なんだ
こんな簡単なこと
だったんだ