素敵な短い時間を
堪能して


少し
お祭の後のような
寂しい気持ち…


会社までふたりで
肩をならべて
歩く



「ねぇ、今日夜何か用事ある?」


突然タカヤマさんが
私にたずねた


「特にないですけど…」

私が答えると

「じゃ、デートしない?
…俺じゃ不満かな」


と微笑む

その微笑みは
王者の風格


この微笑みに
勝てる人なんていない




私は慌てて笑顔を足して頷いた