「あ…」


バサバサっと
積みすぎた書類が
デスクから落ちる


慌ててしゃがみ
拾う私の前に
キレイに磨かれた黒い靴

見上げると
企画チームの
…タカヤマさん


「大丈夫?」


タカヤマさんは
微笑んで一緒に拾ってくれる



まわりの仕事仲間のOL達は私を羨望のまなざしで見ているに違いない



タカヤマさんは
今、企画部期待のホープ

それだけじゃない
背もスラっと高くて
顔も目鼻立ち整った


誰が見てもイイ男



「ありがとうございます」
私が頭を下げると

意外な言葉が
かえってきた