ルイトの強い言葉。
どきりとした。
「行こうか、ミア。大丈夫だよ。僕が守ってあげるから。」
差し出された手。
ミアはほとんど反射的にその手をとっていた。
「ルナ様!こちらへきてください!」
紅の髪の女性は必死に自分に呼びかけてくる。
しかし、『ルナ』という名前に覚えはない。ルイトの名前を思い出したときのように記憶が反応することもない。が、明らかにそれは自分に向けられていた。
「ルイト・・・?」
不安になって、唯一の味方とも思えるルイトの名を呼ぶ。それも、今の会話からするとメルド、と言いかえねばならないのかもしれないが・・・
ルイトは少し自分を見下ろし気味で悲しそうに笑う。
「大丈夫。僕が守ってあげるから。そんな心配そうな顔しないで。君らしくないよ?・・・まあ、僕が守る云々の時点で普段じゃありえないんだけどね。」
「・・・信じても、いい?」
「もっちろん♪なにしろ君を最初に見つけた騎士(ナイト)なんだからね♪」
ルイトはにこっと笑って、ひょいっと自分を担ぎ上げた。
「わっ・・・」
「君が退いてくれないなら、僕ら逃げるから。それじゃっ。」
「メルド様!」
ふわり、と浮遊した感じがした。
さっきほどに恐怖はなかったが、同じようにルイトの肩に顔をうずめた。
どきりとした。
「行こうか、ミア。大丈夫だよ。僕が守ってあげるから。」
差し出された手。
ミアはほとんど反射的にその手をとっていた。
「ルナ様!こちらへきてください!」
紅の髪の女性は必死に自分に呼びかけてくる。
しかし、『ルナ』という名前に覚えはない。ルイトの名前を思い出したときのように記憶が反応することもない。が、明らかにそれは自分に向けられていた。
「ルイト・・・?」
不安になって、唯一の味方とも思えるルイトの名を呼ぶ。それも、今の会話からするとメルド、と言いかえねばならないのかもしれないが・・・
ルイトは少し自分を見下ろし気味で悲しそうに笑う。
「大丈夫。僕が守ってあげるから。そんな心配そうな顔しないで。君らしくないよ?・・・まあ、僕が守る云々の時点で普段じゃありえないんだけどね。」
「・・・信じても、いい?」
「もっちろん♪なにしろ君を最初に見つけた騎士(ナイト)なんだからね♪」
ルイトはにこっと笑って、ひょいっと自分を担ぎ上げた。
「わっ・・・」
「君が退いてくれないなら、僕ら逃げるから。それじゃっ。」
「メルド様!」
ふわり、と浮遊した感じがした。
さっきほどに恐怖はなかったが、同じようにルイトの肩に顔をうずめた。