「……おはようございます。」 無愛想に挨拶をしてきたのは、このクラスの人であろう2年生の男子生徒だった。 「お、おはよう。」 私は慌ててそう返すと イスにしっかり座り直した。 誰も入って来ないだろうと思っていた私は、かなり気を抜いていた。そんなダラダラな姿を見られて、少し恥ずかしかった。 『ここは家じゃないんだから、しっかりしなきゃっ!』