場所は病院。
落ち着く中庭で、気の済むまでボッーとした、
アタシ、ズミさん、ケンさんは、翔ちゃんが迎えに来てくれるまで、
病室で麻雀をすることになった。
「お前はそんなに麻雀がやりたいのか」
と、半ば呆れ気味のケンさんをスルーし、ズミさんはルンルンだ。
ズミさんからアタシへの頼み。
それは娘さんに会うための、洋服選びと一緒に食事をするレストラン選びのつきそい。
「若い奴の好みなんか分からないからよ…」
そう言う彼のため、アタシはズミさんに協力することになった。
娘さんに会うのが待ち遠しいのか、さっきから浮かれ気味のズミさん。
そんな彼を見て、半ば呆れ気味のケンさんはふぅっとため息。
「よ~し!はじめようぜ~!」
牌の準備も終わり、これからというときに軽快な着信音が病室に鳴り響いた。



