翔ちゃんが迎えに来てくれる間、アタシはケンちゃんに会いに行った。 集中治療室からはでられたけど、意識が戻らない状態。 1人寂しくベッドにいるケンちゃんを見て、胸が痛かった。 「毎日来るから寂しくないよ、ケンちゃん」 もちろん彼からの返事はない。 だけどアタシはわかってる。 届いてるよね、ケンちゃん。 アタシはずっとずっと、起きるまで待ってるよ。