アタシとじいさん


「ぃ…ぃゃ…はな…離して…」


やばい




「おろすんだ!費用ならウチでだす」





やばい やばい やばい




「は…離してくっ…ださい…」



「おろすと言うまで離さん!」



やだ やだ やだ やだ やだ




「やだっ…離してっ…やだやだやだ!」




こわい こわい こわい





「いい加減に…!」




「いやぁッーーーー!!

ごめんなさい、ごめんなさい!!

叩かないで、ケンちゃんを叩かないで!やだやだやだ!!


やめてぇー!!やめてッ!お母さん!やめてよーー!


死んじゃう!!ケンちゃんが死んじゃう!」



白目をむいて暴れるアタシにやっと状況を飲み込んだお父さんは、すぐに看護士さんを呼びに行った。