「おろしなさい」 「え?」 「その子は清水家にふさわしくない。おろしなさい」 「それは…できません」 アタシも負けじと見つめ返すと「君にはケンとは別れてもらう」と言われた。 「なんで…ですか」 傷が治ったらケンちゃんの看病をするつもりだった。 ケンちゃんが起きるまで、子どもの面倒を1人で見るつもりだった。 「ワガママ言うなッ!!」 アタシの腕をグッと掴むお父さん。 この感じ…あのときも…