アタシとじいさん


「病院が警察に連絡したんだ。


ひかりさんもケンくんもただの怪我じゃないって。


ただ今日はもう遅いから、明日事情聞きに来るって言ってたけど…


話せる?」




「あっ…アタシ…」




思い出そうとすると、ケンちゃんの笑顔しか思い出せない。


ちがう。


血だらけのケンちゃんがアタシを睨んでいる。





「ひーのせいだ」