チュン・・・チュンチュン・・・



小鳥の声が聞こえる。


眩しい太陽の光が差し込むホテルの一室。









「スー・・・スー・・・」


『・・・・・』







寝息を立てているその女のカバンの中から、
財布を取り出す。


そして札束を抜き取った。





部屋を出た俺は、

早朝の街の中へ消えていった。