15のとき

走るにつれ



徐々に近づいている気はするのだが…





肝心の姿が見えないってどういうことやねん…!?







私は再び



深呼吸をしつつ


ゆっくりと



耳を澄ませてみる…。





♪♪♪……




確かに



聞こえるんだけど…









もしかして…!


その道の先に


人一人がやっと通れるくらいの路地があった。




もしかして…



ここに…?




いやいや


いくら何でも…。



なんせ

その狭さは半端なかったし


楽器を持って入れたとしたら


それ自体が神業的テクニックだと思うよ…?





まぁ



いちおう


除いてみるか…。







私は路地に近づいていった




確かに



音はそこからしていたのだ…。