15のとき

おはよう



おは~☆





同中の生徒達の声がこだまする…



ほとんどの生徒が黒く日焼けしている。



彼氏がどうしただ、



海に行っただのと


楽しそうな日常の会話が戻ってきていた…。



「おはよう!」



私の肩をポンっとたたいたのは


同じクラスの黒木さんだった。





学級委員の彼女は


一人ぼっちでいる私を何かと気にかけてくれる存在で…





こうしてたまに声をかけてくれたりする…







「おはよう…。」



いつもの調子で

力なく応える私に最高のスマイルを見せると


彼女は友達のいる方へ駆けていった…。


彼女なりの精一杯の配慮なのだろうが


なんだか


中途半端な同情をされているようで



かえって惨めな気持ちにさせられる…。









この日…





シンゴには会えなかった…。