15のとき

世間は夏休み真っただなか…




朝からセミがうるさく哭いている




相変わらず仕事が忙しい母は


「今年もどこへも連れていけないわ…。ごめんね。」





とぼやいている…。




「いいよ、別に…。」


私は笑顔で答える。


去年もおんなじこと言ってた…。




お母さんは


お父さんと離婚をしてから、スーパーのパートと夜の商売をしている。





しょーがないよ…



そうやって
寝る間も惜しんで

働いて


働いて…



私の学費を出してくれる母…




それだけでもぅ十分


感謝してる…。





ワタシも


早く高校に入ってバイトしたいなぁ…。




少しでもお母さんの助けになりたいんだ…!




贅沢なんて


言えないよ…。