15のとき

「駅まで送ってくれる…?」




どうやらお泊まりは無理だと分かった私は




それならせめて


少しでも長く彼といられる道をとった。







「分かった…。」






幾組ものカップルがいちゃついているところを…





私たちは手も繋がずに、少し離れて歩いた…。







近くにシンゴの職場があるから


彼は知り合いに遭遇するかもしれないと思ったのだろう。







本当は



手ぇ繋いで歩きたかったよ…。







しょーがないよね、




フツーじゃないもんねウチラ…。