15のとき

「帰りたくなくなっちゃったな…。」





花火が終わりに近付くにつれて



私は、どうしようもなくシンゴを独り占めしたいという欲求に駆られた…。






「そんな急に…、オレ明日仕事だよ?」



「それでもいいから…。」




私は強引に彼の腕をつかんでいたので




彼はちょっと困った顔をした…。










困らせてやりたかった…。