自由帝の笑顔の嘆き

「っく!一体倒したぞ!」
「こちらに怪我人が居る!運ぶのを手伝ってかれ!」

外では三人の兵士が戦っていた。
二人は建物近くで倒れており、一人の兵士がそれを守っている。

残りの二人は三人の獣を相手していた。
その獣は巨大な狼みたいな外見をしており、背中に巨大な刃が付いている。
あれがニーズと呼ばれる奴らであろう。

「おい、あんた!危険だ!下がれ!」

怪我人を守っている兵士が叫ぶ。
その兵士に闇から出て来たニーズが襲い掛かる。
兵士は抵抗する暇もなく、首を切られる。

「っち!」

ロキはニーズに向かって走る。
兵士が死んだ今、怪我人を守る奴は居ない。