自由帝の笑顔の嘆き

「おぉ!渡れたね!」

リラが髪から水滴を落としながら言う。

「いやー。上手くいくもんだな!」
「…まさか、初挑戦…?」
「え、いや、その…まぁ、渡れたんだしねぇ…?結果オーライって事で…」
「…一歩間違えれば死んでたよね?」
「あ、あは、あはは…。…良し!行こう!」

ロキがエアボードを発進させる。

「あ!待て!」

リラも慌ててロキの後を追う。

二人の愉快な旅はまだ終わらない。