嘘と嘘で始まる

「嘘じゃなく、本当に愛してるよ」

そう耳元にささやくと、言葉だけでなく、体に強く刻みこむかのように激しく愛された。
夕べから何度めかわからない幸せの波の中で、ぎゅっと慎也の背中を抱き寄せた。

そしてわたしもささやく。

「愛してるよ。本当に」

お互いの嘘のせいで、周り道してたどり着いた本当の気持ち。

始まりは嘘だったけど、その辛さを味わった分これからはお互いをさらけ出して幸せになりたい。

ね…慎也。


ー完ー