「な、んですか・・・・・」
だんだん男の子とあたしの距離が近くなってきて、あたしは自然に後ずさる。
でも、あたしの背中に保健室の壁が当たった。
(どうしよう・・・・・・・!!)
逃げ道がなくなり、焦るあたしに男の子はどんどん近づいてくる。
そしてとうとうあたしの目の前に来た男の子は、両手を壁についた。
つまり、あたしは男の子の両腕に挟まれてしまったのだ。
「・・・・どいてくださ・・・っ・・・」
男の子の顔が目の前に来て、あたしは下を向いた。
男の子の息があたしの鼻にかかる。
あたしの心臓が爆発しそうになった時、男の子は口を開いた。
