・・・・・・・・ハッ!!


「ごごごごめんなさいっ!!!大丈夫ですか!!?」


声をかけられて我に返ったあたしは、カッコイイ男の子に必死で謝った。


「・・・・・大丈夫じゃない。」


「え・・・・・・・」


そう言って男の子は自分の頬に人差し指を向けた。


「・・・・・・あ・・・・・・」


カッコイイことしか頭になかったあたしは、男の子の頬にすり傷ができていたことに初めて気づいた。


あたしの落としたノートのせいだろうか・・・・


「どーすんの、コレ。」


「ご、ごめんなさい・・・・」


謝ってばっかりだったあたしは、そこではっと気がついた。


「・・・・・・保健室!!」


「・・・・・・は?」


顔をしかめる男の子の手を取り、あたしは1階にある保健室へと男の子を引っ張った。