「まぁとりあえず、待っといてあげるから早く行ってきな?」


「はいはーい・・・・・・・」


あたしは沙紀那に小さく返事を返すと、いつのまに置いたのであろうみんなのノートをあたしの机からそろりと持ち上げた。


――――――――――――


「ん〜・・・・・・前が・・・・・・」


あたしは今、職員室に向かうため誰もいない階段を降りようとしてる。


でも、たくさん重なったみんなのノートがあたしの視界を邪魔していた。


階段で滑らないよう、一段一段そろりと下りていく。



―でも・・・・・・



―ツルッ


「きゃ・・・・・・・・・!」


何段か下りた所で、足を滑らせてしまった。


(落ちる・・・・・・・!!)


あたしはぎゅっと目をつぶった。



―ドサッ