あたしが名前を出すと、頼んだアイスティーをストローで混ぜていた沙紀那の手がピタリと止まった。


「あ・・・・まぎ・・・・?」


沙紀那は驚いたようにあたしを見た。


「天城って・・・・まさか1年E組の天城陸!!!??」


「う、うん。沙紀那知ってるの?」


「あんた知らないの!!!??」


「知らない・・・・・そんなに有名なの・・・?」


沙紀那は目を見開いて、嘘でしょ!?とあたしを見た。


「有名もなにも、和泉学園の王子様よ!!!??」