【完】恋の欠片―ユアン編―㊤

呆気にとられている私をよそに、話を進めていく2人。



関わるなって、どういうこと?



その女とはどんな関係?



雪兎、あなたは一体何者……?



私はもう…雪兎にはついていけない…………



「もう絶対俺に関わるんじゃねえぞ!わかったか!?」


雪兎は一方的に電話を切り、私に携帯を返した。



窓から差し込む光が、図書室の壁に反射して雪兎を照らした。



私は眩しくて、雪兎をまともに見れなかった。


「…っ」



私は携帯を握りしめた。