【完】恋の欠片―ユアン編―㊤

「い、いますけどっ…」



てか、誰!?



すると電話の向こうで、喜びに満ち溢れた声が聞こえた。



『ですよね!!!!やっぱりそうだ~♪』



その言葉に、なぜかイラッときた。



「あの!雪兎に何の用ですか!!」



そう言うと、雪兎はもっと不機嫌な顔で私を見た。



そして静かに眉を寄せた。



『いえ、用なんてとんでもない!ただ電話しただけです』


「…は?」



ただ電話しただけ?



私の携帯に??